身体均整法とは?
身体均整法は亀井進氏により昭和26年に身体均整協会(現、身体均整師会)として創られました。
手技療法の最高峰のひとつと言われている身体均整法ですが、独特な方法であることから言葉で説明するのが難しいと昔から言われています。(体験していただくとこれがわかると思います。) 最初に、ごく簡単に 言ってしまうと、姿勢(姿形)が変わって、身体が 自然な状態になる というのが、身体均整法の特徴です。 身体均整法の基本的な考えを書きます。 ☆姿勢のゆがみや動きの制限、強さが体の不調の原因と考えます。これを三原則と呼びます。 ○平衡性…形のバランス(骨格系) ○可動性…動きのバランス(筋肉系) ○強弱性…力のバランス(内蔵系、神経系) この三原則を整えるのがひとつの目的です。 体の形、動き、強さの変化=体調の変化 と考えます。 ☆身体均整法では運動制限を故障の原因と考えます。つまり体の具合が悪くなると体のどこかに運動制限が現れる、また運動制限があれば体のどこかに具合の悪い所があると考えます。この運動制限が解除されると体は回復、改善すると考えます。 この運動制限を6対、12種類に分類したのが12種体型と呼ばれ身体均整法の根幹となっています。 ○前後型…前後動作をして運動制限をみて、前屈しやすい型をF1、逆をF2と分けます。 ○左右型…左右動作をして運動制限をみて、左屈しやすい型をF3、逆をF4と分けます。 ○回旋型…左右に捻ってみて、右回旋しやすい型をF5、逆をF6と分けます。 ○伸縮型…伸展収縮動作で、伸展がしやすい型をF7、逆をF8と分けます。 ○開閉型…内外旋動作で、内旋しやすい型をF9、逆をF10と分けます。 ○内外転型…内外転動作で、外転しやすい型をF11、逆をF12と分けます。 (Fはフォーム) 以上のようにひとりひとりを12種体型にあてはめて、その体型にそった体型調整をします。(重心支点を移動させます。) ☆身体均整法はこの三原則と12種体型を柱として他にさまざまな豊富な手技、方法があり、神経、筋肉、骨格、経絡、重心など、あらゆる方向からゆがみをみつけだし、バランスを整えていく方法です。「その人の最も均整のとれた状態にもっていく方法です。」 基本的な考え方は痛み不調をねらって治そうとするのではなく、全体部分のゆがみを整えバランスをとっていこうと考え、バランスが整うと痛み不調は自然に改善されるという考えです。 ☆身体均整法の大きな特徴は呼吸を使った調整と重心支点が変わるということだと私は思います。重心支点が変わるということは普段の生活の体の力の入れ方が変わる。つまり生活の癖が変わるということだからです。 ※身体均整法についてもっと詳しく知りたい方は身体均整師会のホームぺージをご覧下さい。